クラシルと新しい料理スキルのはなし

もう一品足りない。鶏肉はある。

こういう時に開くのがクラシルのアプリ。

クラシルのレシピで「オイマヨチキン」を作りました。


少ない材料で、家にある調味料でできるレシピを紹介してくれる。

例えば、「鶏肉」と検索すれば、照り焼きチキンやバターチキンカレー、チキントマトの煮込み、チキン南蛮、チキンナゲットなどなど定番料理はほとんど網羅し、さらにアレンジ系のレシピも多数出てくる。


さらに「鶏肉」「玉ねぎ」という二つのワードでも検索可能。

そして、ユーザー投稿型のサービスではないため「照り焼きチキン」だけで、検索結果が100以上なんてこともない。

クラシルのレシピは、誰が作っているのかというと公式サイトにちゃんと説明が書いてあった。

クラシルのレシピは、管理栄養士の監修のもと、クラシル専属の調理人「クラシルシェフ」が考案しています。 クラシルシェフは、管理栄養士、栄養士、製菓衛生師、調理師、食品衛生管理者、野菜ソムリエ、料理教室の先生など料理のエキスパート。安心しておいしくお召し上がりいただけるレシピをご提供しております。

プラットフォームではなく、オリジナルコンテンツメディアなのだと理解した。


あまりにも情報が多すぎるから、選択肢はできるだけシンプルにしてほしい。

クラシルのアプリはそういったニーズに応えるようにできていると思う。


みんなのレシピまもなく終了

アプリを見ていたら、急にポップアップが現れた。

クラシルにも、メニューバーの一番右にユーザー投稿型コンテンツが閲覧できる。

そのコンテンツを終了するという内容だった。

ああこれは確かに見ていなかったコンテンツだと思った。


専属の調理人が提案してくれているレシピ以上に見る余裕がない。

時間がないから、ある程度厳選された状態で選びたい人が多いのだと思う。


きちんとおいしく

「きちんとおいしく作れる」というコンセプトをサービスで体現できている。


色々な食材を使ったり、長い料理時間を楽しみたい場合はそんなに向いていないかもしれない。

ご馳走ではないけれど、普段の食卓を彩るには十分。

「おいしい」はお金か時間をかければ叶うことが多い、きちんとは難しい。

自ら手を動かして料理を作ることは、簡単なものであっても生活していると実感できる術だ。


ビギナー向きサービス

ビギナーにはとても向いている。

最初にうまく作れないと、苦手意識が生まれてしまい。そのうちに料理が下手と思い込んでしまうのだ。少ない材料で、短時間で作れるレシピは最初の一歩でつまづかない。


料理好きな人には物足りないかもしれない。

でも、簡単に一品足したい時もあるでしょう。そういう時にいつもと違う料理を作ってみるのも新しい発見になると思う。


新しい家庭科

評価経済社会という本がある。電子版おまけのあとがきに「今後、物流コストが高くなったら、コストを避けるようになる。そうすると、一流店のレシピを分析して再現する人が増えてくる。」と書いてあった。

そうかもしれないと思った。クラシルのレシピで、居酒屋や丼もの屋さんなんかできそうな気がする。ハレノ日の料理ではないけれど、会社員がランチで食べる1,000円程度のランチなら、同程度のクオリティーで作れる。


そうなってくると今後、料理スキルは、生きる上の豊かさを感じさせてくれる大事な要素になりうるのではないか。


外で食べるより家で作った方が美味しい。

これは、昔は手間のかかる料理の話だったかもしれない。でも今は多数の優れたレシピ公開により、簡単に自分へインストールすることができる。

AIに学習させるのとは真逆の、あらゆる情報から自分に学習させる。

それはただの学習ではなく、複雑なものだ。

自分の気分を感じて、好きなものを選び、作りながら覚えさせていく。そういうことが自分に蓄積されれば、新たな豊かさを生成できるのではないかと思う。


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