こんな料理本(レシピ本)をずっと探していたというのが、『新しい料理の教科書』です。
この本は、科学的根拠を書いてくれるので「おいしさの理屈」がわかり、応用のきく料理学習ができます。
今までのレシピ本(レシピコンテンツ)での悩み
自分でおいしいものを作って食べたいという欲求はずっとありました。もちろん他の料理本も素敵な写真とわかりやすいレシピで、確かにおいしくできます。
でも忘れてしまうのです。
美味しかったからまた作りたいと思っても、またレシピを見ないと作れません。
私の料理スキルが低いことも原因だと思いますが、多くの人もレシピは覚えられず家庭で作る料理はマンネリ化しているという話を聞いています。
また、定番の味を求めて一つの料理を色々なレシピで試してみるのに疲れてしまっていました。どれもそれなりに美味しいけれど、定番を見つけるには長い道のりだと思っていました。
ここにきて出版されたのが『新しい料理の教科書』です。
豚肉の生姜焼きに関しては、そもそも豚肉が流通の発達や飼育環境の改善により臭い肉ではなくなったという事実があります。
現在、流通されている豚肉は昔に比べ質が向上されているので、当然調理も変わってくるという理屈です。
食を取り巻く状況なども加味されているのです。
調理の話がメイン
私は味付けさえ良ければ美味しくなるのだと思っていたことがあります。
それは大きな間違いでした。
『新しい料理の教科書』では、調理の話がメインです。
出版記念イベントでは、料理の公式が提示され、私は開眼しました。
料理=素材×調理×調味
私は「調味」の話ばかりに気を取られ、調理という工程をあまり意識していませんでした。
調理というのは、焼く、蒸す、煮る、茹でるなどのことを言います。
この本は、普段やっている調理の仕方を見直す本でもあります。
『新しい料理の教科書』でナポリタンを作ってみた
本を購入した私は、早速何か作ってみようと思いました。
そして選定したのは「喫茶店風ナポリタン」。
よく食べたくなるやつ。
「茹で上がった麺をケチャップとからませる」従来のレシピだとべったりした仕上がりになりがち。新しいレシピでは、あらかじめケチャップをよく炒めることで、水分を飛ばし濃厚な味に。
これは飲食店のコンロの火力と家庭用のコンロの火力が違うことにより、調理方法を変える必要があるということでした。
調理環境がプロと違うというのは当たり前のことですが、以外と忘れがちです。
本のレシピより具材を多めに入れてしまいましたが、麺とケチャップのからまりが絶妙でした。
私の失敗例でいくと、ケチャップがからまらず分離したようになっていました。この課題は解決されたわけです。
レシピも難しいということはなく、むしろ材料も調味料もシンプルで難なくできました。
ナポリタンを一緒に食べた人も「ソースのからまり具合が違う。本当に喫茶店みたい。うまい。」と言っていました。
せっかく自分の手を動かして作るのであれば、提供する相手にも、もちろん自分にもおいしく食べられるようにしたいものです。
他のレシピも続々と試してみようと思います。
『新しい料理の教科書』の著者は、noteでもレシピを掲載してくれています。ほぼ毎日更新されるので作ってみたいレシピがたくさんあります。
もし本の購入に迷っている人がいたら、一度webに掲載してくれているレシピを試してみてはいかがでしょうか?
おそらく本も買いたくなるでしょう。
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