なかしましほさんのあんこレシピ

お菓子を作ってみたいけれど、たくさん作っても食べきれない。

あんこなら、一度に炊いてちびちびと食べられるんじゃないかしら?と思ったので、あんこの本を買いました。


その本を使って、今年もあんこを炊いてみました。


今回は、『たのしいあんこの本』についてご紹介します。


著者、なかしましほさん

レコード会社、出版社勤務を経て、ベトナム料理店、オーガニックレストランでの経験を重ねたのち、料理家に。2006年「foodmood(フードムード)」の名で、体にやさしい素材を使って作るお菓子の工房をスタート。著書に『まいにち食べたい”ごはんのような”クッキーとビスケットの本』『まいにち食べたい”ごはんのような”ケーキとマフィンの本』『まいにち食べたい”ごはんのような”クッキーとクラッカーの本』(すべて小社刊)、『みんなのおやつ ちいさなレシピお33』(ほぼ日刊)、『おやつですよ』(文藝春秋刊)など。


たのしいあんこの本

たくさんのおやつレシピを考案し、お菓子の工房も運営する、なかしましほさんが手がけるあんこレシピの本『たのしいあんこの本』。

あんこを炊く方法から、丁寧に解説してくれています。


本の構成

ぜんざい、どら焼き、おまんじゅう、豆大福などの定番レシピ。

あんバタトースト、お好みもなか、あずきアイスなど気軽に楽しめるレシピ。

あんこクッキー、月餅、豆花(トウファ)などの洋風あんこレシピ。

おしるこ、かしわもち、おはぎなど季節のレシピ。

基本のあんこの煮かた


レシピだけではなく、市販のおすすめあんこや、小豆の選び方、お砂糖や道具について書いてくれていて、作るハードルを下げてくれます。


それぞれのお菓子に適したあんこ

あんこは、かたあんこ、ゆるあんこ、こしあん、白あん、の4種類の作り方が掲載されていますが、かたあんことこしあんこの2種類のあんこのレシピが主要です。その2種類は途中までレシピが同じなので、途中から分けて作れば2種類作れます。


あんバタトーストに乗せるあんこは、パンに沁みないかたあんこ。抹茶ババロアに添えるのは、ソースにもなるゆるあんこ。普段食べてたあんこにも2種類あったんだと、あらためて気づきました。


眺める本から「使う本」へ

『たのしいあんこの本』には、目次の前に「この本の使い方」というページがあります。

その文章を読んで、あんこを作りたくなって、作ってみて食べてみて、確かに使ってこそ価値があると思えました。

それに、自分で作らなくても、市販のあんこを楽しむ方法も格段に増えました。今まで、あんこの接点は、お菓子になっている既製品を買うだけでしたが、それが変化したのです。


一度作ってみると、どれくらい手間がかかっているのかがわかり、じゃあ今回はペーストだけ買おうとか、来週末は時間があるから作ってみようとか、選択肢が増えるように感じました。


料理本は写真集のように、眺めるだけで満足してしまいそうです。それも一つの使い方ですが、もう一歩、自分を動かしてみることによって視野が広がる気がしています。


本当はどの本も「使ってこそ」なのだと思います。

実用書は特にですが、自己啓発本も雑誌も、小説までも、自分の中にインストールして新しい考えに繋げることができます。

知識として通りすぎていくより、きっと豊かになれるでしょう。


Tasty repo

ちょっと豊かな食生活のためのレポート

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